生き物の力 すっぽん・コブラ・鮫軟骨
食は生命を維持するだけでなく、心身の健康を保ち、増進する役割を担っています。 中国では、食事指導をもとに未病を治す「食医」が最も優れた医師とされました。病気になってから治すより、普段の食事に配慮して病気を未然に防ぐことが第一義とされています。 身体を構成する器官や組織に酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を担っているのが血液です。健康なからだをつくり維持するためには、血液の栄養バランスを良好に保ち、血液が滞りなく流れる状態にすることが第一歩です。そうすれば、臓器の働きは活性化し、新陳代謝が活発になります。自然治癒力もおのずと高まります。さらに、身体が何らかの治療を必要とする場合も、血液のバランスを正常に戻すことで、治療薬がうまくはたらきます。 |
私たちは先祖から「生き物の力」を借りるという知恵を受け継いできました この地球上で太古の昔から命脈を保ってきた生き物たちは、素晴らしい生命力を体内に蓄えています。 必須アミノ酸やビタミン、ミネラルなど、生命を維持するために必要な栄養素とその働きを助ける微量元素は通常の食品からまとめて摂取することが難しい栄養素です。 これをエネルギーもろとも、栄養価の高い健康食品としていただきます。 |
すっぽん |
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すっぽんは、約2億年前からほとんど進化せず生息している貴重動物です。中国最古の本草書『神農本草経』や薬学書『本草網目』などでは、甲羅、頭、肉、胆のう、血、卵、油など、すべてが漢方薬として扱われ、強精、強壮のための栄養源として珍重されてきました。 今日でも栄養価の高い高級食材として、愛好されているのは周知のこと。たんぱく質、カルシウム、鉄、リン、ビタミンB、葉酸、ビタミンEが豊富で、体内でつくることのできない必須アミノ酸をすべて含んでいます。さらに、血液をサラサラにするといわれている不飽和脂肪酸(リノール酸、オレイン酸、リノレン酸)を多く含んでいるのも、他の動物にはない特徴です。身体をつくり、生命を維持するために貴重な成分とその働きを助ける微量元素を体内にバランスよく蓄えています。 当店では、これから成長しようという力を蓄えた若いすっぽんをご用意しています。ご注文いただいてから粉末に加工しています。滋養強壮や栄養補給のためにお求めになる方が多く、近年は、「からだの芯からの美しくありたい」「若々しくありたい」「美しい素肌を保ちたい」と、アンチエイジングを目指す女性たちにも広く愛用されています。 |
コブラ |
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コブラは中国南部から東南アジアでは、薬効の高い栄養源として食用にされてきました。猛毒を持つコブラは生命力が旺盛です。たんぱく質の含有量が多く、必須アミノ酸やミネラルが豊富で、体液は、血圧の安定によいとされるカルノシンや、血液をサラサラにしてくれる不飽和脂肪酸を含みます。特に注目したいのは、身体のバランスを整え、男性機能に大きく関わるとされる亜鉛の含有量。これがすっぽんの約270倍もあるとされています。 姿形のまま高熱・高圧乾燥処理を行ない、ご注文いただいてから粉末に加工しています。滋養強壮や栄養補給に、また、頭を酷使されている方、ストレスに晒されている方、若さを求める方などが愛用されています。 |
まむし・ハブ・海ヘビ |
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まむしは、中国から朝鮮半島、日本の各地に生息する毒蛇です。中国はもちろん日本でも、そのまま、あるいは乾燥させたり、黒焼きにしたりして食してきました。血の巡りがよくなり、五臓六腑の働きを助け、滋養強壮によいと伝承されています。ハブも毒蛇、沖縄では健康維持によいとされ、ハブ酒を飲む習慣があります。まむしやハブの生命力の強さは、たんぱく質の組成にあるとされています。どちらも必須アミノ酸とカルシウム、ビタミン類をバランスよく含みます。 |
鮫軟骨 |
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鮫は約4億年前に誕生して、それ以来ほとんど進化していない原始的な脊椎動物です。寿命は25~100年。骨格のほとんどは軟骨からなり、その主成分はミネラルとたんぱく質、そしてムコ多糖類です。その主成分であるコンドロイチンは粘りのある物質。フカヒレはその代表としてよく知られ、長寿食、滋養食、美容食として珍重されてきました。 コンドロイチンは年齢が高くなるとともに不足しがちな成分です。「お肌の潤いを保ちたい」「関節のしなやかさを保ちたい」「更年期障害など、年齢特有の不調をやわらげたい」という方々が愛用されています。 |
冬虫夏草 |
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キノコの胞子が土中にいる蝶や蛾などの幼虫の体内に寄生して、夏になり芽を出したものをいいます。チベット奥地に生息するコウモリガの幼虫に寄生したものが有名です。アミノ酸をはじめ、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、中国では、滋養強壮や疲労回復によいと用いられてきました。1993年の世界陸上選手権大会で、世界記録を次々更新した中国女子陸上チーム「馬軍団」が冬虫夏草のエキスを摂取していたことから、一躍脚光を浴びました。 |
熊胆(ゆうたん) |
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ツキノワグマやヒグマなどの胆汁を乾燥させたものです。「熊の胆(い)」として広く知られてきました。健胃はもとより、胆汁の分泌を促したりする消化器全般の万能薬として、また筋肉の収縮やこわばりをとる鎮痙、強心、解毒などにも用いられています。 |
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牛黄(ごおう) |
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牛の胆のう、胆管にできる「胆石」を乾燥させたものです。牛1,000頭に1頭しか発見されないという希少性の高い生薬は、中国最古の本草書『神農本草経』では、「命を養う」上薬として珍重されてきました。胆汁色素やアミノ酸を含み、かつては健忘によいとされました。現在も、中国では「芳香開竅薬」として用いられています。 |
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